非分離 non-separation
山本哲士の解説
主客分離の自然、社会、経済のシステムは、客観に人が主体的に従属する暮らし環境になっている。
そこでいとなまれるサービス経済は、企業運営の規則に人が従うことになって、顧客の顔を見ないで、規則を押し付けるという主体経済行動になってしまう。
主客非分離の、文化技術、述語技術による自己技術が、ホスピタリティ経済を動かしていく。客のプライベートさにこたえていく、非分離関係の境界設計が、主客をともに活かすパブリック環境をつくりだす。
(非分離は、結合でも融合でもない、未分離が分離ではなく、非分離へと設計されること。たとえば、日本の 箸は、二本の非分離の棒が繊細にデザインされて、どんな小さなモノもつまむことができる。この二本の棒の関係は、分離でも結合でもない、非分離のアクションを、使う者と対象のモノとのあいだに働かせる。)
⇒非分離のホスピタリティは、主客非分離の技術がはたらいて、自他が非分離の関係において、相手の顔をみて、相手によって異なる行為が遂行される、パッシブであることでアクティブになりえていく関係行為である。
<分離経済> <非分離経済>
サービス ホスピタリティ
縦割り分業労働 横断的協働
店主導 顧客主導
統一が全国画一市場 場所・圏域市場による多様市場
主人と客が分離 主人と客の非分離接点
客の顔をみない 客の顔に対応する
規則・基準を外在化して守り従属する 規則。基準は個々に内在化されて使われる
測定可能なもの 測定不可能なもの
技術が客観科学主義 技術が非分離文化技術
ハートなき売上主義 マネーとハートの共存
マクロな経済とミクロな経済との分離がない、非分離構成が各人によって実行されていくこと。