ホスピタリティニュース
山本哲士氏よりメッセージ ~ 第1回、東京ホスピタリティ・ビジネス開発会議を終えて。
2008年10月08日(水)

第1回、東京ホスピタリティ・ビジネス開発会議を終えて。
山本哲士


言い残したことを再コメントしおきます。


ブランド名とブランドとはちがうと阪元氏がいわれたように、ブランドは企業名でも商品名でもありません、ブランドは「資本」です。その資本は、信頼、感動、悦び(わたしにはpleasure快悦)といった、非物質的なものをふくんでいます。

ブランディングとは、その企業固有の資本を形成し、その象徴資本が顧客からの信頼をうける結果がなされることです。かかる象徴資本は、文化資本形成によってなされていきます。経済資本があっても、その企業の文化資本なしにブランドは形成されません。経済物質的なものが、象徴的なものに生成構成されていくこと、この過程がブランディングです。 


このブランディングにおいては、Aを「A技術」の開発における、disposition(配置変え),displacement(場所変え)するretoolingがなされ、それがdistinction(品位)をうみだしていく、その蓄積がブランドとなります。


ホスピタリティとは、このretoolingが、既存の基盤を移し替えていく「移動」において働いていく原理です。


これが、それぞれの個別企業においてなされていく多様さに作用している1つの形式です。そして、この形式から多様な解決がなされていくのですが、多様な個別の問題が、一つの形式において本質的にとられられ、それが多様な解決をうみだしていく、それが「技術=テクノロジー」です。


これからは環境技術と情報技術が、自己技術と生産技術との多元均衡において、開発されていくことになります。この、総合マネジメントが、ホスピタリティ・マネジメントで、新たな価値創造がなされていきます。


ホテルをホテル技術開発しているリッツ・カールトン、印刷を印刷技術開発している凸版印刷です。前者はブランド化されています。後者はブランディングの過程にあるといえるでしょうが、その印刷技術は可能条件としてすでにあると評価できます。なぜ前者はすでにあり、後者はまだ過程上にあるのでしょうか? しかも後者の方が経済規模は大きいのに。


松下電器の会社名が消え、panasonicへとかわりました。たんに会社の名が変わったのではなく、ブランディングがなされたのです。SONYは、ブランドでしたが、その名がかつてよりすたれています(vaioの不良品をつくり消費者に不良品をうりつけながら、回収するのではなくサービス修繕すればいいという、自分でブランドを壊している動きです。ウクライナでは、SONY製品は壊れるとみなされています)。雪印はブランドが壊れました。こうした評価がどうしてなされるのか、これを、つぎの第2回に、「企業環境」という場所において深めていきつつ、またブランディングの探究としてフィードバックしていきます。


そして、リッツ・カールトンの身体知の構造をより詳細に解析していきます。